村方指揮法教室について

 指揮をするための基本的なテクニックを身につけることは、指揮者を志す人はもちろん、学校の先生や合奏、合唱の指揮をする立場の人達にとって、アンサンブルをそつなくまとめるためにも、音楽的な表現を正しく伝えるためにも大切な要素です。

 正しいバトンテクニックには、なぜそうしなければならないかという明確な理由が存在し、音楽的な裏付けがあります。指揮法を勉強をすることは単に棒を振ることの形の上のテクニックの習得にとどまりません。これは総合的に音楽を深く把握するための訓練にもなり、幅広く音楽的なものを身につけるためにも大きく役に立ちます。

 村方指揮法教室の名前にもある、村方千之は「齋藤メソッド」と呼ばれる指揮法の体系を作り上げた齋藤秀雄の初期からの弟子で、指揮法理論の生成過程を知る数少ない人物であり、2014年の死没まで日本最年長の指揮者として活躍、また指揮法を54年にわたり教え、多くの指揮者・教育者を輩出してきました。

 当教室は、齋藤指揮法を正しく伝えてきた村方指揮法を後世にも残したいと、村方千之の教えを受けた門下生達により引き継がれレッスンがおこなわれています。